遠くへの歩き方が分からなくて不安になる
高校生の頃プロボクサーと話をさせてもらったことがある。毎日できることを淡々としていたらいつの間にかこんな所に来ていた。まだ何も成し遂げたことのなかった僕はへぇ〜、毎日の継続なんですね、と相槌を打ったが、実感が伴わなかった。
大学受験は相当頑張った。目標立てて逆算して沢山調べて。目標のレベルまで到達したが、それ以上は無理な気がしたし、何より「気がついたら」ではなかった。毎日目標との距離を計算して、必死にやってきたのである。
大学の部活は少し違った。最初の部活はマイナーな武道を選んだ。最初の頃は別に上手くもなかったが、競技にのめりこむ内にどんどん上達し、授業中でも頭の中で練習し、1年目に全国新人で3位を取った。目標とかは特に無かった。
その後別の大学に移動したので、そこでヨットを始めた。こっちにはのめり込むことが出来なかったが、辞めずに続けて4年の時にはレギュラーで全国3位を達成した。国立大では30年振りくらいの快挙だった。
こうした分かりやすい達成目標があるものはいい。まがいなりにも自分との距離が示され、それまでやってきたことが評価される。
しかし、趣味は?職業は?上達したいが、その方法が分からない。遠くまで歩いていけるビジョンがない。続けていれば遠くまで行けるんだろうか。のめりこむような熱さは、自分でもなりたいけどなれないあの熱意は、必須ではないのか。
ギターもDIYもブログもMy辞書も絵も、続けていれば遠くに行けるのか。お金がないことも不安だ。
これを読む未来の自分には相応の回答があることを期待したい。
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