思考がまとまらないなって思ったときの処方箋、中井浩一「日本語論理トレーニング」

講談社現代新書出版、中井浩一の「正しく読み、深く考える 日本語論理トレーニング」、論理構造の3つの鍵「対」「言い換え」「媒介」を用いて国語の基礎を教えてくれる名著です。

論理について曖昧な理解しかなかった中学生の時に出会ってから、今日まで約10年近く定期的に読み返して参考にしています。この本に書いてある方法を使って評論を分析する練習をすると頭の中が整理されて、最高の目覚めのときくらいスッキリします。これのおかげで国語が大の得意になり、大学受験もバッチシでしたよ。

論理構造を可視化することの利点は、文章中で明示されていない欠損部分が明確になることと、同レベルの概念が明確になることで、文章の構造だけでなく書き手の意図もはっきりすることです。

相手の意図を汲み取る、いわゆる「正しく読む」という行為には、「正しく読んだなら、適切な概念レベルでの感想、意見、反論ができるだろう」という期待が含意されます。ここで対比や媒介の概念レベルを間違えてしまうと正しく読めたことにはなりませんよね。ここが1番難しいのですが、、、。

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